血液内科医の論文と日常

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びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は無増悪生存期間24ヶ月を達成すると予後はどうなる?

 

PFS24(無増悪生存期間 24ヶ月)達成するとDLBCLの予後どうなるか?

 
 
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)はリツキシマブを含む化学療法で治療された場合,診断から24ヶ月間再発がなかった場合予後がいいことは示されている.
 
今回は,予後を一般人と比較した論文があるのでさらっと紹介する.
ぜひ原著論文を読んでみてください.
 
 

 

論文

Title(英語):Progression-free survival at 24 months (PFS24) and subsequent outcome for patients with diffuse large B-cell lymphoma (DLBCL) enrolled on randomized clinical trials
Title(日本語):無作為化臨床試験に登録されたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の無増悪生存期間(24ヶ月)(PFS24)およびその後の転帰
PubMed link:Annals of Oncology 29: 1822–1827, 2018

 論文読む上での基礎情報

この論文のPFSは開始が研究にエントリーされてから
(診断から少し間はある.つまり,治療前という解釈.)
 
 

この論文のKey point

治療開始から24ヶ月間む増悪であった場合予後は一般のコントロール群と同じである.
 

Figure1A

PFS24を達成できなかった群でのOS(全生存率)
オレンジは一般人(対象群となった一般人口).
青はDLBCLのサバイバルカーブ
 

Figure1B

PFS24を達成した群ではDLBCL群と一般人口の間には差は認めず.
 

論文の要約

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の予後はどうなの?
PFS24を達成した場合予後はDLBCLではない一般の人々と比べて予後に差はほとんどない.