血液内科医の論文と日常

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びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)2年間再発しなかった患者群の詳細分析

 

 

論文

Title(英語):
Late Relapses in Patients With Diffuse Large B-Cell Lymphoma Treated With Immunochemotherapy
Title(日本語):
リツキシマブ併用化学療法をうけEFS24を達成したDLBCLの患者について
PubMed link:
 

 論文読む上での基礎情報

EFS24を達成した場合,予後は一般集団と変わらない.
再発の組織型としてDLBCLとして再発する群とiNHLとして再発する群がある.
 

過去記事はりつけ

 この論文のKey point

EFS24を達成した場合,GCB typeの方がnon-GCBtypeより再発しやすい.
 
初診時の組織型でDLBCL aloneとiNHL+DLBCLの場合
iNHL+DLBCLと診断された群の方がiNHLとして再発しやすい.
 
iNHLとして再発した群の方がDLBCLとして再発した群より予後がいい.
 

論文のまとめ

EFS24の定義は診断された日から24ヶ月なにも起きなかった群と定義
 

研究デザイン

1324人が新規にDLBCLと診断された.
Median f/u 83.2M
 
457人が24ヶ月以内に再発,20人がf/u lost
 
847人がEFS 24を達成した.(Median f/u 62.9M)
 
78人がLate relapseした.この群について解析をおこなった.
 
 

Figure1A

再発率
    3年 6.9%
    5年9.3%
    8年10.3%
 
非再発死亡
    3年 5.6%
    5年 9.3%
    10年 16.0%

 

Figure2A

GCB typeの方がnon-GCB typeに比べて再発が多い.
 

Figure2C

GCB typeの場合iNHLとして再発することが多い.
 
 

Figure4

EFS 24を達成した患者群の
全生存率の中央値は38.9M
再発すると,

DLBCLとして再発した場合 29.9M
iNHLとして再発した場合→未達成
 
DLBCLとして再発し,Auto-PBSCTをうけると2.2Y(自家移植後からカウント)
 
 

論文の要約

EFS24を達成した群において
EFS24を達成しても達成後5年後に約10%が再発する.
GCB typeの方がnon GCB typeよりも再発しやすい.
DLBCL aloneとして再発した場合iNHLとして再発した群より予後が悪い.
→きっちり再生検をしましょう.