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【BRIGHT study】未治療の進行期高腫瘍量iNHL(濾胞性リンパ腫)とマントル細胞リンパ腫に対してBR療法(ベンダムスチン+リツキシマブ)vs R-Chemo(R-CHOP/R-CVP)療法の比較試験

BRIGHT試験(Bright study)の論文

 論文タイトル

タイトル:Randomized trial of bendamustine-rituximab or R-CHOP/R-CVP in first-line treatment of indolent NHL or MCL: the BRIGHT study

PubMedリンク:

www.ncbi.nlm.nih.gov

PubMe

論文のPICO

P)

未治療の高腫瘍量 iNHL(indolent non Hodgkin lymphoma)またはMCL(マントル細胞リンパ腫)
18歳以上
PSは2以下
CRE≦2 CCR≧50
FLに関してはGrade1 or 2(Grade3は除外)
CLL/SLLは除外

かつ

以下のうちから1つ以上を満たす
  • B症状あり
  • 3cm以上の病変が3つ以上
  • 7cm以上の病変が1つ以上
  • 悪性リンパ腫による症状がある
  • 過粘稠症候群
 

I)

BR療法(ベンダムスチン+リツキシマブ)

C)

R-CHOP療法またはR-CVP

O)

Primary end pointCR rate
BR vs R-Chemo
(31% vs 25%, respectively; P =0225 for NI [0.88 margin])
 
ORR (CR+PR)
97% vs 91% (P=0.102)
 

Study design

Figure1 

容量は図のように決まった.リツキシマブによる維持療法についての記載はなし.

Table1:患者情報

MCLが比較的多く含まれている.(74例)

CR rateにおいてBR療法の非劣勢が示された.

MCLにおいてよりBRの方が有効である可能性が示された.

Table3

 

有害事象

有害事象についてはTable4で示されており
BR療法で嘔気と血管痛がおおかった .,
CHOP療法で好中球減少,末梢神経障害,脱毛が多かった.
 

BRIGHT試験のまとめ

BRIGHT試験では,
高腫瘍量iNHLおよびMCLに対して
BR療法がR-CHOP/R-CVP療法に対して
非劣勢であることが示された.
また,有害事象も許容できるものであった.
 

 写真

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きれいだったバラ